ごあいさつ
会長のごあいさつ
津田 文史朗 (つだ ふみしろう)
現在、世界経済はロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナの軍事紛争により不安定な状況にあり、国内では物価の高騰が続いています。4年間で3千万人余りが罹った新型コロナウイルス感染症は、収束の方向に向かっていますが、今後は新興・再興感染症にも注意が必要です。令和6年4月1日からの「医師の働き方改革」は、救急体制に影響しており、重篤な急患のために夜間や休日の時間外の急病は#7119、小児では#8000の電話相談のご活用をお願い申し上げます。
【令和6年度 医師会の重点目標】
(1)新興・再興感染症対策
新興・再興感染症の早期発見と早期治療に努め、医師会病院での外来・入院など診療体制の充実に努めます。また、保健所および各自治体と連携し、感染予防に努めます。
(2)医師会病院による地域完結型医療の推進
おんが病院は、急性期医療を充実し、質の高い医療を提供します。おかがき病院は、慢性期医療を充実させます。
(3)地域包括ケアシステムの構築
「在宅総合支援センター」「地域総合支援センター」を中心に在宅医療の充実に努めます。
(4)健診および予防医療の充実
乳幼児健診や学校健診、予防接種、特定健診やがん検診などを推進します。
(5)遠賀中央看護助産学校の充実
優秀な看護師、助産師を育成して、地域医療に貢献します。
(6)初期および二次救急医療の充実と災害時医療対策
休日急病センター、医師会病院、各医療機関が協力して、救急医療体制の充実を図ります。
【遠賀中間医師会の概要】
本医師会は、明治39年創立されて120年余りの歴史があります。現在、医師会職員は約600名いて7事業に携わっています。中間市と遠賀4町には約90の医療機関があり、170名余りの医師会員がいて約14万人の方々の疾病予防と治療に取り組んでいます。
本医師会は、平成17年に県立遠賀病院より移譲を受けて、医師会病院として急性期治療の「おんが病院」と、慢性期治療の「おかがき病院」を設立しました。現在、これら医師会病院は、地域の中核病院としての役割を果たしており、地域の医療機関と連携することで、急性期から回復期までの切れ目のない医療を住民の方々へ提供しています。おんが病院では、「休日急病センター」を開設しており、夜間の「電話による問い合わせ」にも対応しています。また、「病児・病後児の保育施設」を併設しており、幅広く地域の子育て支援事業に協力しています。
本医師会では、平成20年から看護科、平成22年に助産学科を増設して「遠賀中央看護助産学校」を開校しました。また、平成6年に「訪問看護ステーション」を設立。平成25年に「ケアプランセンター」を開設しました。
おんが病院併設の「在宅総合支援センター」では、在宅医療の相談などを行っており、おかがき病院併設の「地域総合支援センター」では、重度認知症デイケア・通所リハ・ショートステイなどを行っています。
今後も、本医師会では地域住民の方々が安心して暮らせる医療を提供して参りますので、皆様にはご支援とご協力の程を宜しくお願い申し上げます。